2006年05月11日

「白い犬とワルツを」

いつも行くネイルサロンではビデオが流されていて、
ケアをしてもらっている間
なんとなくそれを観られるようになっています。

大抵はネイリストさんとの話に花が咲いてしまって
ほとんどビデオは観ていないのですが
今月は2回行って2回とも、ビデオをじっくりと観てしまいました。

流されていたのは「白い犬とワルツを」。
仲代達矢さん主演の日本版もありますが、わたしが観たのは
1994年にアメリカで映画化されたものです。

50年以上も連れ添った奥さんに先立たれたおじいさんが
ある日突然不思議な白い犬と出会い
最愛の人がいない日々を共に一生懸命生きていこうとする物語です。

実は何年か前に原作を読んだ事があったのですが
そのときはまだまだ未熟者だったせいか、
さほど感銘を受けませんでした。

でも映像の力はすごいですね。
映画の中のあるシーンを観たとき、
わたしはネイルサロンにいるにもかかわらず
泣きそうになってしまいました。

奥さんが作るビスケットが大好物だったおじいさんは
奥さんが亡くなった後で、そのビスケットを作ろうとするんです。
でもやっぱり奥さんと同じ味にはならない。
おじいさんはそれで涙を流したり
妻を恋しがるせりふを言ったりはしないのですが、
いつも当たり前にそばにあったものを突然失った悲しみと痛みが
その短いシーンから強く伝わってきました。

配偶者だけでなく、両親や兄弟、友達など
大切な人たちともいつかは会えなくなってしまう。
その人がもういないという事実を、何気ない日常の中で痛感するのは
どんなに寂しいことでしょう。
そう思うととても悲しくて、悲しくて。

それでいま、改めて原作を読み直してみようと思い単行本を買いました。
やっぱり以前読んだときよりも
一言一言がリアルに感じられて、胸にしみます。
大人になって、自分の周りの人たちの大切さが分かってきた頃に読むと
より心に響く物語です。

posted by 花村あづさ at 19:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のこと
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/674467
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック